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解放されたSF ／SF連続講演集

東京創元社 1981年1月

ピーター・ニコルズ編『Science Fiction at Large (1976)』の邦訳。1975年ロンドンで行われた連続講演会の原稿集。ディックは当日病欠したため、講演予定だった原稿を収録。

序 Introduction ／ピーター・ニコルズ／浅倉久志訳
アーシュラ・K・ル・グイン「SFとミセス・ブラウン」 Science Fiction and Mrs. Brown ／深町眞理子訳
エドワード・デ・ボノ「側面思考とSF」 Lateral Thinking and Science Fiction ／柳瀬尚紀訳
ジョン・テイラー「フィクションとファクトの科学的考察」 Scientific Thought in Fiction and in Fact ／小隅黎訳
ジョン・ブラナー「SF以上の異常性」 Science Fiction and Larger Lunacy ／安田均訳
ハリー・ハリスン「世界のとなりの世界」 Worlds Beside World ／安田均訳
アルヴィン・トフラー「SFと変化」 Science Fiction and Change ／大瀧啓裕訳
アラン・ガーナー「内なる時間」 Inner Time ／酒匂真理子訳
トマス・M・ディッシュ「SFの気恥ずかしさ」 The Embarrassment of Science Fiction ／浅倉久志訳
ピーター・ニコルズ「SF:怪物と批評家」 Science Fiction: the Monsters and the Critics ／大野万紀訳
ロバート・シェクリー「驚嘆すべきものの探求」 The Search for the Marvellous ／大瀧啓裕訳
フィリップ・K・ディック「人間とアンドロイドと機械」 Man, Android and Machine ／浅倉久志訳
解説／安田均

ワルチン版大予言者 Part 2

二見書房サラ・ブックス 1982年4月

デヴィッド・ワルチンスキー、エイミー・ウォレス、アーヴィング・ウォレス編『The Book of Predictions (1980)』の邦訳。2分冊の第2巻。大出健訳。第8章「SF作家が予見する未来」に「フィリップ・K・ディックの予言 Predictions」が掲載されています。

専門家による予言
- 第1章大宇宙に羽ばたく大予言
- 第2章科学と交通の大予言
- 第3章仕事と収入に関する大予言
- 第4章生活と社会に関する大予言
- 第5章医学と健康に関する大予言
- 第6章レジャーと教養の大予言
21世紀へのアプローチ
- 第7章 SFの世界に見る未来予測
- 第8章 SF作家が予見する未来
- 第9章トップレベルの専門家12人の未来予測
付録日本人による大予言
訳者あとがき

あぶくの城～フィリップ・K・ディックの研究読本

北宋社 1983年12月

三田格編。評論集。短編「異星人(エイリアン)マインド The Alien Mind (1981)」を収録。

I
- 栗本慎一郎「＜夢の時間＞の哲学」
- 野口幸夫「時間と幻想」
- 阿内正弘「SF小説の錬金術師」
II
- 山野浩一「模型世界を探索するもの」
- 大宮信光「表面の世界」
- 海野弘「過ぎ去りし未来へのレクイエム」
- 渡辺守「キップルに敬礼奉つる」
III 映画「ブレードランナー」特集
- 木村恒久「『芸術肉』と『耳建築』」
- 浅田彰「テクノ・チャイナタウンの方へ」
- 樋口尚文「贋『ブレードランナー』伝」
- 山中良幸「ばらまかれた寿命」
- 宮迫千鶴「左から右へ、あるいは前から後ろへ」
IV
- フィリップ・K・ディック「異星人(エイリアン)マインド」 The Alien Mind ／仁賀克雄訳
- 香山リカ「ドラッグ・マニュアル」
- 高橋良平「ディス・ロンリー・ペイパーバック・ライター」
V
- 森下一仁「ショート・ハピー・ライフ・オブ・アイディア・ストーリーズ」
- 山田和子「遅れてきた幻視者」
- 巽孝之「ある解体者の残像」
VI
- 加藤庸一「イワシの頭と原子爆弾」
- 野々村文宏「消費の廃園カリフォルニア」
- 北村昌士「ノンストップ際わ物世界(ワールド)」
VII
- 北原未生「JUST DRIFTING」
- 早川芳子「ビョーキのカイ・ビョーインのフキョウ」
- ソーマ・ヒカリ「ディックのバディ＆ソウル・ブルーズ」
VIII
- 三田格「サイコロを振るのは俺だ」
- 武邑光裕インタビュー「黙示としてのVALIS」
- 粉川哲夫「新たな“ホモプラスマテ”の創造」
編集後記

悪夢としてのP・K・ディック～人間、アンドロイド、機械

サンリオ 1986年8月

ディック作品を精力的に出していたサンリオから出版された評論集。短編「逃避シンドローム Retreat Syndrome (1965)」のほか、レムのディック評「ペテン師に囲まれた幻視者 Philip K. Dick: A Visionary Among the Charlatans (1975)」などを収録。

フィリップ・K・ディック「逃避シンドローム」 Retreat Syndrome ／友枝康子訳
ジェフ・ワグナー「彼の書いていた世界の中で～フィリップ・K・ディックの生涯」 In the World He Was Writting about: The Life of Philip K. Dick ／浅倉久志訳
笠井潔「人間の無力あるいは作者の消失～『高い城の男』をめぐって」
水鏡子「ディック断想」
ダルコ・スーヴィン「P・K・ディックの作品群～世界観と避難所としての技能（アーティフィス）(紹介的考察)」 P. K. Dick’s Opus: Artifice as Refuge and World View ／上岡伸雄訳
畑中佳樹「目ざめ、叫び、走る～フィリップ・K・ディック論」
海野弘「このグロテスクな世界」
三上晴子「現実としてのフィリップ・K・ディック」
大橋洋一「パラ(ノイア)ワールド～『火星のタイム・スリップ』と『テレポートされざる者』」
山岸真「ポスト・ディック、ポスト・ブレードランナー～SF界の新しい波、サイバーパンク」
スタニスワフ・レム「ペテン師に囲まれた幻視者」 Philip K. Dick: A Visionary Among the Charlatans ／沼野充義訳
川本三郎「『暴力小説』としてのディック」
富山太佳夫「超越性の解体」
巽孝之「P・K・ディック批評史概説」
編記

銀星倶楽部 12 ～特集フィリップ・K・ディック

ペヨトル工房 1989年8月

『銀星倶楽部』のディック特集号。評論のみならず「ニックとグリマング Nick and the Glimming (1988)」や「映画脚本・ユービック Ubik: The Screenplay (1985)」なども紹介(ただし抄訳)。全作品解説は未訳作品まで網羅。データベースも充実。

対談・巽孝之×川又千秋「フィリップ・K・ディック・ブームの転生」
知られざる4つのディック・ワールド
- フィリップ・K・ディック「釈義(エクサジーシス)」 Exegesis ／阿部秀典抄訳・解説
- フィリップ・K・ディック「黒い髪の娘 (生に不可欠な愛の深化)」 The Evolution of a Vital Love ／ポール・ウィリアムス抜粋・解説／岩館真・佐治香奈子訳
- フィリップ・K・ディック「ニックとグリマング」 Nick and the Glimming ／野田葉子抄訳・解説
- フィリップ・K・ディック「映画脚本・ユービック」 Ubik: The Screenplay ／大森望抄訳・解説
PKDへのオマージュ
- ジェイムズ・ティプトリー・Jr.「どうして読んでいるのがディックだとわかるのか」 How Do You Know You’re Reading Philip K. Dick? ／山形浩生訳
- トマス・M・ディッシュ「SF作家のSF作家、ディック」 A Science Fiction Writers’ Science Fiction Writer ／山形浩生訳
- ルディー・ラッカー「フィル・ディックは健在なり」 Phil Dick Lives ／岩館真訳
- ジョン・ブラナー「ディックの歪んだ鏡」 Dick’s Distorted Mirror ／山形浩生訳
- ティム・パワーズ「フィリップ・K・ディックの死」 The Death of Philip K. Dick ／岩館真訳
J・B・レイノルズ「テッサ＆クリストファー・ディック・インタビュー」／原田康也訳
大瀧啓裕「悪魔のいない幻影」
PKD全作品解説
- 海外SF研究会＋編集部「邦訳作品全ブック・レビュー」
- 星倉憂愁「未訳SF長編紹介」
- 安野玲「未訳主流文学紹介」
「フィリップ・K・ディック年譜」
ヴァリス再考
- 秋山英時「オペラになった『ヴァリス』」
- 丹野義彦「ヴァリス論／なぜディックはマクロコスモスからミクロコスモスへと転向したか」
- 室井尚「『ヴァリス』のコスモロジー」
SFと文学とディック
- 牧眞司「サイエンス・フィクションとディックの世界、あるいは啓示の系譜『偶然世界』から『ヴァリス』まで」
- ピーター・フィッティング「ユービック～ブルジョワSFのディスコンストラクション」 Ubik: The Deconstruction of Bourgeois SF ／千葉茂隆訳
- 島村洋二「同じ光の火レムを囲い込むディック」
- スコット・ダラム「PKD 主体の死から後期資本主義への神学へ」 P.K. Dick: From the Death of the Subject to a Theology of Late Capitalism ／上岡伸雄訳
- 後藤将之「フィリップ・K・ディックの社会思想」
「PKDデータベース」

ラスト・テスタメント～P・K・ディックの最後の聖訓

ペヨトル工房 1990年3月

グレッグ・リックマン編のインタビュー集『Philip K. Dick : The Last Testament (1985)』の邦訳。阿部秀典訳。

序文：フィリップ・K・ディック～時ならぬ回想録 Introduction ／ロバート・シルヴァーバーグ
アメリカ版初版の序 Preface
日本版への序 Preface to the Japanese Edition
第1部昔のヴィジョン Early Visions
第2部ヴァリス一九七四 VALIS 1974
第3部タゴール一九八一 Tagore 1981
第4部弥勒(マイトレーヤ) 一九八二 The Maitreya 1982
あとがき Afterword
付録 Appendices
訳者あとがき

ワルチン版予言大全

二見書房サラ・ブックス 1990年7月

デヴィッド・ワルチンスキー、エイミー・ウォレス、アーヴィング・ウォレス編『 The Book of Predictions (1980)』の邦訳 (抄訳)。大出健訳。1982年出版の『大予言者』『大予言者 Part 2』を一冊にまとめています (ただし一部割愛)。エピローグ「SF作家の描く未来」に「フィリップ・K・ディックの予言 Predictions (抄訳)」が掲載されています。

序－あらゆる予言と予測を網羅
第1章偉大な予言者たち
第2章みごと的中した6大予言
第3章暗示的な運命の予言
第4章東欧諸国の動乱を予言！
第5章恐怖の近未来戦争
第6章人類を脅かす大災害
第7章予言・予測アラカルト
エピローグ SF作家の描く未来

フィリップ・K・ディックの世界～消える現実

ペヨトル工房 1991年6月

ポール・ウィリアムズ編のインタビュー集『Only Apparently Real: The World of Philip K. Dick (1986)』の邦訳。小川隆・大場正明訳。1987年ヒューゴー賞ノンフィクション部門ノミネート。

謝辞 Acknowledgments
前書き Introduction
第1章消える現実 Vanishing Realities
第2章紙の上ですごした生涯 A Life Lived on Paper
第3章住居侵入事件I The Break-In
第4章三度の神経症 The Three Nervous Breakdowns
第5章「彼らは小人なんだ、ポール」 "They’re Little, Paul"
第6章どん底の生活のなかで死ぬこと Dying in the Gutter
第7章住居侵入事件II The Break-In (continued)
第8章アンフェタミンと記憶喪失症 Amphetamines and Amnesia
第9章「一貫してすばらしい活躍をつづけている」 "Most Consistently Brilliant"
第10章神に呑みこまれて Swallowed by God
第11章夢を見たのはどちらだったのか？ Which Dreamed It?
付録フィリップ・K・ディック長篇作品一覧 Appendix: Novels by Philip K. Dick in Order of Composition
年譜 A Chronological Preface
訳者あとがき／大場正明
訳者あとがき／小川隆

フィリップ・K・ディックのすべて～ノンフィクション集成

ジャストシステム 1996年10月

ローレンス・スーチン編のノンフィクション集『The Shifting Realities of Philip K. Dick (1995)』の邦訳 (抄訳)。飯田隆昭訳。第五部の中の「Cosmogony and Cosmology」と第六部「Selections from the Exegesis」が割愛されています。

序文 Introduction ／ローレンス・スーチン
第一部自伝的な短文 Autobiographical Writings
- 「普通小説『勇気を奮い起こせ』から二つの断篇」 Two Fragments from the Mainstream Novel Gather Yourselves Together
- 「著者の自己紹介」 Introducing the Author
- 「フィリップ・K・ディックに関する伝記的資料 (1968)」 Biographical Material on Philip K. Dick (1968)
- 「セルフ・ポートレート」 Self-Portrait
- 「疲れたSF作家が深夜書いたノート」 Notes Made Late at Night by a Weary SF Writer
- 「フィリップ・K・ディックに関する伝記的資料 (1972)」 Biographical Material on Philip K. Dick (1972)
- 「フィリップ・K・ディックに関する伝記的資料 (1973)」 Biographical Material on Philip K. Dick (1973)
- 「小さな動物病院から来た請求書の中に見出した想い出」 Memories Found in a Bill from a Small Animal Vet
- 「あるSF作家の短い幸福な生活」 The Short, Happy Life of a Science Fiction Writer
- 「死にまつわる奇妙な記憶」 Strange Memories of Death
- 「哲学を語るフィリップ・K・ディック、フランク・C・ベルトランとの短いインタビュー」 Philip K. Dick on Philosophy: A Brief Interview
第二部 SFとそれに関するアイデアについての短文 Writings on Science Fiction and Related Ideas
- 「サイエンス・フィクションにおけるペシミズム」 Pessimism in Science Fiction
- 「原子爆弾は完成するのか、もしそうなら、ロバート・ハインラインはどうなるのか？」 Will the Atomic Bomb Ever Be Perfected, and If So, What Becomes of Robert Heinlein?
- 「ザ・ダブル・ビル・シンポジウム～『プロのSF作家と編集者への質問状に答える』」 The Double: Bill Symposium: Replies to "A Questionnaire for Professional SF Writers and Editors"
- 「月の銘板」 That Moon Plaque
- 「SF作家とは何者か？」 Who Is an SF Writer?
- 「マイケルソン・モーリーの実験を再評価する」 Michelson-Morley Experiment Reappraised
- 「『ブラッドマネー博士』の序文」 Introduction to Dr. Bloodmoney
- 「『ゴールデン・マン』の序文」 Introduction to The Golden Man
- 「書評『サイバネティックSFの誕生』」 Book Review of The Cybernetic Imagination in Science Fiction
- 「サイエンス・フィクションについての私の定義」 My Definition of Science Fiction
- 「『予言の書』におけるフィリップ・K・ディックの予言」 Prediction by Philip K. Dick Included in The Book of Predictions
- 「宇宙創造者と宇宙破壊者」 Universe Makers ... and Breakers
- 「『かなたにウーブ横たわりて』のための頭注」 Headnote for "Beyond Lies the Wub"
第三部『高い城の男』と、提示されたその続篇に関連する作品 Works Related to The Man in the High Castle and Its Proposed Sequel
- 「ナチズムと『高い城』」 Naziism and The High Castle
- 「ホーソーン・アベンゼンに関する伝記的資料」 Biographical Material on Hawthorne Abendsen
- 「『高い城の男』の続篇をなす完成された二つの章」 The Two Completed Chapters of a Proposed Sequel to The Man in the High Castle
第四部プロットと梗概 Plot Proposals and Outlines
- 「ジョー・プロタゴラスは死なずに地球で生きている」 Joe Protagoras is Alive and Well and Living on Earth
- 「『ミッション・インポシブル』のプロット・アイデア」 Plot Idea for Mission: Impossible
- 「連続テレビ小説のアイデア」 TV Series Idea
- 「『アンドロイドは電気羊の夢を見るか？』に関するノート」 Notes on Do Androids Dream of Electric Sheep?
第五部エッセイと講演 Essays and Speeches
- 「ドラッグと幻覚、そしてリアリティを求めて」 Drugs, Hallucination, and the Quest for Reality
- 「精神分裂症と『変化の書』」 Schizophrenia and The Book of Changes
- 「アンドロイドと人間」 The Android and the Human
- 「人間とアンドロイドと機械」 Man, Android, and Machine
- 「この世界が悪いとわかれば、他の世界を見るべきだ」 If You Find This World Bad, You Should See Some of the Others
- 「二日後に壊滅しない宇宙の創造法」 How to Build a Universe That Doesn’t Fall Apart Two Days Later
- 「タゴール・レター」 The Tagore Letter
訳者あとがき

PKD博覧会～われわれは、ディックの宇宙に生きている！

アトリエサードトーキングヘッズ叢書10 1996年12月

評論集。2本の短編「世界のすべては彼女のために The World She Wanted (1953)」「ちょっとした隠しごと The Hood Maker (1955)」も収録。

「こちら、自由アルベマス放送」
鈴木たかし「PKDと情報戦」
いわためぐみ＋春日伴子「PLOWMAN’S PLANET 生物図鑑」
フィリップ・K・ディック「世界のすべては彼女のために」 The World She Wanted ／橋本潤訳
春日伴子＋ST「にせもの」
渡久地一郎「あなたがそこに～破綻した受難劇としての『電気羊』」
「サンリオSF文庫とP・K・ディック」
本橋牛乳「からっぽのP・K・ディック」
フィリップ・K・ディック「ちょっとした隠しごと」 The Hood Maker ／橋本喜代太訳
輪切羊一「臍曲がり紀行／ダン・オバノン版『変種第二号』をあえて即物的に追いかける」
細川奈緒美「フィリップ・K・ディックと冷戦」
「フィリップ・K・ディック作品リスト」
(フリーマーケット)
(特選街)

メイキング・オブ・ブレードランナー

ソニーマガジンズ 1997年3月

ポール・M・サモン著『Future Noir: The Making of Blade Runner (1996)』の邦訳。品川四郎監訳。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか？ Do Androids Dream of Electric Sheep? (1968)」が原作の映画『ブレードランナー Blade Runner (1982)』の詳細なメイキング本。ディックのインタビューもちょっと載っています (当然ブレードランナー関連の話)。

はじめに：一人の男の執念 Introduction: One Man’s Obsession
1 映画 The Film
2 原作小説 The Book
3 展開 Development
4 監督交渉 The Director and the Deal
5 脚本戦争 Script Wars
6 『ブレードランナー』をデザインする Designing Blade Runner
7 キャストとスタッフ The Cast and Crew
8 本篇撮影 The Shoot
9 「ブラッドランナー」――現場トラブルの数々 "Blood Runner": Friction on the Set
10 特殊効果撮影 The Special Effects
11 ポストプロダクションと音楽 Postproduction and the Music
12 リサーチ試写の結果と現場のパニック Sneaks and Panic
13 ナレーションとハッピーエンディング Voice-Overs, San Diego, and a New Happy Ending
14 1982年：劇場公開 The Theatrical Release
15 カルト作品への道 The Cult
16 よみがえるワークプリント The Workprint
17 ディレクターズ・カット［最終版］ The Director’s Cut
18 ファイナル・ショット――最後に Final Shots
付録： 1) 監督リドリー・スコット：インタビュー Interview with Ridley Scott
付録： 2) 『ブレードランナー』比較：バージョンはいくつあるのか？ Different Faces of Blade Runner: How Many Versions?
付録： 3) 『ブレードランナー』間違い探し Blade Runner Blunders
付録： 4) 『ブレードランナー』オンライン・リスト Blade Runner Online
付録： 5) 『ブレードランナー』サウンドトラック・カタログ The Score: Blade Runner Soundtrack Catalog
付録： 6) 『ブレードランナー』ビデオグラフィ Videography: Blade Runner on Tape, Laser Disc, and Television
付録： 7) 『ブレードランナー』主な関連図書 A Short Blade Runner Bibliography
付録： 8) 使用写真および引用脚本のクレジット Photo and Screenplay Excerpt Credits
付録： 9) フィルム・クレジット Film Credits
謝辞――あとがきにかえてAcknowledgments
日本版あとがき

フィリップ・K・ディック我が生涯の弁明

アスペクト 2001年6月

ロランス・スーティン編『In Pursuit of Valis: Selections from the Exegesis (1991)』の邦訳。『釈義』からの抜粋。大瀧啓裕訳。

序：フィリップ・K・ディックの釈義について Preface: On the Exegesis of Philip K. Dick ／ロランス・スーティン
序文：天使たちとの闘い Introduction: Wrestling with Angels: The Mystical Dilemma of Philip K. Dick ／ジェイ・キニイ
フィリップ・K・ディック年譜 A PKD Chronology
I 個人的経験の直接証言 Direct Accounts of Personal Experience
II 思弁による解釈 Theoretical Explanations
III 執筆のテクニックと真実の創造的探究 On His Writing Techniques and the Creative Quest for Truth
IV 自作の解釈 Interpretations of His Own Works
V 執筆中の作品のプロット概略と探求 Plot Outlines and Explorations for Works-in-Progress
VI 政治および生態環境への関心 Political and Ecological Concerns
VII 自己分析二篇 Two Self-Examinations
VIII 結びの寓話三篇 Three Closing Parables
あとがき：わたしはフィリップ・K・ディックを理解する Afterword: I Understand Philip K. Dick ／テランス・マッケナ
本書で言及されたディックの作品 List of PKD Works Mentioned with Dates of First Publication
用語集 Glossary: Selected Significant Terms
訳者あとがき

フィリップ・K・ディック・リポート

早川書房ハヤカワ文庫SF1425 2002年11月

映画『マイノリティ・リポート Minority Report (2002)』公開の頃に出版された評論集。短編「不適応者 Misadjustment (1957)」や、チャールズ・プラットによるディックへのインタビュー (1980) も収録。

(巻頭カラー) フィリップ・K・ディック映像世界の迷宮
エッセイI
- 高橋良平「幻視者ディックの映像世界」
- マイ・ベストPKD
  - 恩田陸「世界はディックになりつつある」
  - 川又千秋「洗練された『いかがわしさ』」
  - 神林長平「新世紀、ディックの世界観は崩壊するか？」
  - 小林泰三「絶対的な贋物」
  - 田中啓文「フィリップ・K・ディックって誰？」
  - 野阿梓「今こそ等身大のディックを」
  - 藤田雅矢「ディック世界の蒸留液」
  - 森下一仁「グラグラ」
フィリップ・K・ディック「不適応者」 Misadjustment ／浅倉久志訳
座談会「21世紀にディックを読もう！」／香山リカ／中原昌也／柳下毅一郎／渡辺麻紀／司会：大森望
チャールズ・プラット「フィリップ・K・ディック・インタビュー」／浅倉久志訳
東浩紀「神はどこにいるのか：断章」
エッセイII ～ディック世界をより楽しむために
- 中野善夫「ディックの影響を受けた、かもしれない作家たち」
- 大場正明「世紀末映画を侵蝕するディック的世界」
- 香山リカ「ディック世界の精神分析」
資料編
- 渡辺英樹「全邦訳長編・主要短編集解題」
- 牧眞司編「フィリップ・K・ディック年譜」

メイキング・オブ・ブレードランナーファイナル・カット

ヴィレッジブックス 2007年12月

ポール・M・サモン著『メイキング・オブ・ブレードランナー』の増補版。品川四郎・石川裕人監訳。映画『ブレードランナー Blade Runner』ファイナルカット版 (2007) についてと、ハリソン・フォードのインタビューが追加されています。

謝辞Acknowledgments
はじめに：一人の男の執念 Introduction: One Man’s Obsession
1 映画 The Film
2 原作小説 The Book
3 展開 Development
4 監督交渉 The Director and the Deal
5 脚本戦争 Script Wars
6 『ブレードランナー』をデザインする Designing Blade Runner
7 キャストとスタッフ The Cast and Crew
8 本篇撮影 The Shoot
9 「ブラッドランナー」――現場トラブルの数々 "Blood Runner": Friction on the Set
10 特殊効果撮影 The Special Effects
11 ポストプロダクションと音楽 Postproduction and the Music
12 リサーチ試写の結果と現場のパニック Sneaks and Panic
13 ナレーションとハッピーエンディング Voice-Overs, San Diego, and a New Happy Ending
14 1982年：劇場公開 The Theatrical Release
15 カルト作品への道 The Cult
16 よみがえるワークプリント The Workprint
17 ディレクターズ・カット［最終版］ The Director’s Cut
18 ファイナル・ショット――最後に Final Shots
19 ファイナル・カット The Final Cut
付録： 1) 監督リドリー・スコット：インタビュー Interview with Ridley Scott
付録： 2) 『ブレードランナー』比較：バージョンはいくつあるのか？ Different Faces of Blade Runner: How Many Versions?
付録： 3) 『ブレードランナー』間違い探し Blade Runner Blunders
付録： 4) 『ブレードランナー』オンライン・リスト Blade Runner Online
付録： 5) 『ブレードランナー』サウンドトラック・カタログ The Score: Blade Runner Soundtrack Catalog
付録： 6) 『ブレードランナー』ビデオグラフィ Videography: Blade Runner on Tape, Laser Disc, and Television
付録： 7) 『ブレードランナー』主な関連図書 A Short Blade Runner Bibliography
付録： 8) 使用写真および引用脚本のクレジット Photo and Screenplay Excerpt Credits
付録： 9) フィルム・クレジット Film Credits
付録： 10) デッカードは語るハリソン・フォード：インタビュー Deckard Speaks: Interview with Harrison Ford

注目すべき125通の手紙／その時代に生きた人々の記憶

創元社 2014年12月

ショーン・アッシャー編『Letters of Note: Correspondence Deserving of a Wider Audience (2013)』の邦訳。北川玲訳。洋の東西、時代を問わず集められた125通の様々な手紙を集成。手紙の実物の写真も豊富。ディックがラッドカンパニーのジェフ・ウォーカーに宛てた手紙 (1981年10月11日付) が「映画『ブレードランナー』の予告編を見て」の題で収録されています。

序文 Introduction
以下、手紙の差出人の一覧。
エリザベス二世／切り裂きジャック／E・B・ホワイト／メアリー・ステュアート／ウィリアム・P・マクファーランド／ビル・ヒックス／ジョン・クリックファルシ／フランシス・カー＝ゴム／ロバート・ピロシュ／ヴァージニア・ウルフ／グルーチョ・マルクス／イアン・メイン／チャールズ・ディケンズ／アニー・オークレイ／パトリック・ヒトラー／ロアルド・ダール／ユードラ・ウェルティ／ルイ・アームストロング／ジョードン・アンダーソン／フィデル・カストロ／ハンター・S・トンプソン／母親たち／ジョン・W・ジェームズ三世／スティーヴ・マーティン／メアリー・テイプ／ジョン・アーバスノット・フィッシャー／ウルスラ・ノルドストリョーム／レイモンド・チャンドラー／木村重成の妻／ニック・ケイヴ／コンネル家／レイ・ブラッドベリ／ソル・ルウィット／キャサリン・ヘプバーン／チャールズ・M・シュルツ／リチャード・ファインマン／クレメンティン・チャーチル／ヴァージニア・オハンロン／アルフレッド・D・ウィントル／エマ・ホーク／久野正信／三人のプレスリーファン／ロバート・スコット／ジャック・ケルアック／アメリア・イアハート／エディー・D・スロヴィク／ガリレオ・ガリレイ／ガヴリラ・ポセーニャ／デニス・コックス／ルーシー・サーストン／スチュアート・スターン／エミリー・ディキンソン／差出人不明 (キング牧師宛)／フランシス・クリック／レオナルド・ダ・ヴィンチ／フラナリー・オコナー／エルヴィス・プレスリー／フョードル・ドストエフスキー／ジャッキー・ロビンソン／ジョン・F・ケネディ／スパイク・ミリガン／ウィリアム・サファイア／ローラ・ハクスリー／スティーヴン・L・トゥヴェッテン／エルンスト・ストゥリンガー／カート・ヴォネガット／マーク・トゥエイン／イギー・ポップ／マリオ・プーゾ／ロジャー・ボイスジョリー／グレイス・ベデル／ジェイムズ・キャメロン／リ・ヨンツァの妻／アヤーブ／サリヴァン・バロー／リン・マーティン／差出人不明 (ウィリアム・パーカー宛)／ベティ・デイヴィス／アーネスト・ヘミングウェイ／サミュエル・バーバー／ブアング・リー／ティム・シェイファー／アメリカ人作家36人／ラドヤード・キップリング／アナイス・ニン／ビル・バクスレー／ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン／ベンジャミン・フランクリン／ジム・バーガー／敦煌礼儀局／ヘンリー・ジェイムズ／フィリップ・K・ディック／フレデリック・フロム／アレック・ギネス／レベッカ・ウェスト／バーナード・デルフォント／ジャーメイン・ローグエン／太平洋軍最高司令官／ウィル・ウィトン／クライド・バロウ／ロナルド・レーガン／タイタニック号／ロバート・T・リンカーン／ピート・ドクター／チャールズ・ブコウスキ―／アーチボルド・クラーク・カー／アレタ・サリヴァン／ジョン・スタインベック／ジェイムズ・ヒックス／チャールズ・ダーウィン／アーサー・C・フィフィールド／マーク・チャップマン／F・スコット・フィッツジェラルド／チャールズ・ラム／ジョン・ボーリュー／アルバート・アインシュタイン／マハトマ・ガンジー／ドロシー・パーカー／ライナー・マリア・リルケ／マーク・トゥエイン／アルバート・アインシュタイン／ゼルダ・フィッツジェラルド／オスカー・ワイルド／ミック・ジャガー／カート・ヴォネガット
謝辞 Acknowledgments
索引 Index
出典 Permission Credits

フィリップ・K・ディックの世界

河出書房新社 2017年8月

ポール・ウィリアムズ編のインタビュー集『Only Apparently Real: The World of Philip K. Dick (1986)』の邦訳。ペヨトル工房『フィリップ・K・ディックの世界～消える現実』を一部改訳して再刊。小川隆訳。1987年ヒューゴー賞ノンフィクション部門ノミネート。

謝辞 Acknowledgments
前書き Introduction
第1章消える現実 Vanishing Realities
第2章紙の上ですごした生涯 A Life Lived on Paper
第3章住居侵入事件I The Break-In
第4章三度の神経症 The Three Nervous Breakdowns
第5章「彼らは小人なんだ、ポール」 "They’re Little, Paul"
第6章どん底の生活のなかで死ぬこと Dying in the Gutter
第7章住居侵入事件II The Break-In (continued)
第8章アンフェタミンと記憶喪失症 Amphetamines and Amnesia
第9章「一貫してすばらしい活躍をつづけている」 "Most Consistently Brilliant"
第10章神に呑みこまれて Swallowed by God
第11章夢を見たのはどちらだったのか？ Which Dreamed It?
訳者あとがき／大場正明・小川隆
新版へのあとがき／小川隆
フィリップ・K・ディック長篇作品一覧 Appendix: Novels by Philip K. Dick in Order of Composition ／牧眞司改訂・増補 (短篇集・ノンフィクション集を含む)
年譜 A Chronological Preface

壊れゆく世界の哲学フィリップ・K・ディック論

月曜社 2023年10月

ダヴィッド・ラプジャード著『L'Altération des mondes. Versions de Philip K. Dick (2021)』の邦訳。堀千晶訳。著者はジル・ドゥルーズの弟子。

序錯乱について Introduction : du délire
第1章諸世界 Les mondes
第2章因果 La causalité
第3章思考する事物 La chose pensante
第4章幻想的なもの Du fantastique
第5章エントロピーと退行 Entropie et régression
第6章世界を掌握する者たち Les possesseurs de mondes
第7章人工世界 Les mondes artificiels
第8章デジタル人間（あるいはアンドロイドとは何か） L’homme digital (ou qu’est-ce qu’un androïde?)
第9章狩りとパラノイア Chasse et paranoïa
第10章生と死のあいだで Entre vie et mort
第11章ブリコラージュすること（あるいはランダムな変数） Bricoler (ou la variable aléatoire)
書誌
原注
訳者解説：未来の記憶、ペシミズム、オプティミズム

フィリップ・K・ディック
ノンフィクションなど

書籍一覧

解放されたSF ／SF連続講演集

ワルチン版大予言者 Part 2

あぶくの城～フィリップ・K・ディックの研究読本

悪夢としてのP・K・ディック～人間、アンドロイド、機械

銀星倶楽部 12 ～特集フィリップ・K・ディック

ラスト・テスタメント～P・K・ディックの最後の聖訓

ワルチン版予言大全

フィリップ・K・ディックの世界～消える現実

フィリップ・K・ディックのすべて～ノンフィクション集成

PKD博覧会～われわれは、ディックの宇宙に生きている！

メイキング・オブ・ブレードランナー

フィリップ・K・ディック我が生涯の弁明

フィリップ・K・ディック・リポート

メイキング・オブ・ブレードランナーファイナル・カット

注目すべき125通の手紙／その時代に生きた人々の記憶

フィリップ・K・ディックの世界

壊れゆく世界の哲学フィリップ・K・ディック論

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